---本編スタート♪---
さてさて、
最近よく言われますよね。
「基準値は超えているが、直ちに健康に影響が出ることはない。冷静に対応して下さい」
これ聞いて不安にならない人はそう多くないんじゃないでしょうか?!
事実、うちはかなり不安になったw
穿った見方をすれば、
これはいかにも役人答弁みたいな言い回しで、例えば2年後に健康被害が出て文句を言った際に「いや、だから私は「直ちに」と言ったので、2年後のことは想定していない」とか言って責任逃れをする気なんじゃないかと。更に言うと「冷静に」というくだりからは、その時その時自分で判断すべき、と言ってるように聞こえますよね。だから文句を言っても「だからあの時「冷静に対応して下さい」と言ったのだから、冷静に判断して避難すればよかったのではないですか」とか。
こんな風に恐らく責任逃れ的な言い回しだと思ったんですよ。
でもよく考えてみました。
うちは、下水の水質を管理するという仕事をしてるんですが、水質というのにも勿論法廷基準値というものがありまして、それを超える、つまり汚濁物質が一定量以上混入している水は河川に流してはいけないわけです。
しかし、この法廷基準値というのには、安全マージンが取られています。
よくよく考えてみるとこれは当たり前のことで、基準値を超えたら即大問題発生!では、とても安全基準とはならないからです。
法律で決められている数値(一般的な河川放流)は、BOD(生物化学酸素要求量)が20mg/リットルで、おおよそ1人1日4g(推定水量200リットル/日)です。これが6gになるとかなり汚れてしまいます。見た目もかなり悪くなり臭気も出ます。
数値だけ見ると、マージンが小さそうに見えますが、2gの差は安全マージンとしてはかなり大きいです。実際、BOD20mg/リットルを30mg/リットルにしようとするとかなり手を抜いた管理をしなくてはいけませんw
そこで仮にある浄化槽の放流水質が25mg/リットルになったとします。
そこでうちはどうするかというと、国が定める法廷基準値を超えているわけですから、浄化槽からの放流を停止します。
そしてそこで一言加えるとするならば「直ちに放流先となる河川、もっというと配管のすぐ先の側溝が汚染され雑菌による健康被害が出るわけではない。冷静に対応してください」と言うわけです。
わかりにくいでしょうかw
つまり、国が定める安全基準には必ず安全マージンがあり、必ず「直ちに」大問題になるわけではない、という仕組みになってるということです。
お役人が考えることはどこもほとんど一緒。少し悪い言い方をすれば浄化槽も放射線も同じ程度の安全マージンは取られていると思います。ここで言いたいのは、放射線のほうが危険度レベルが高いのに浄化槽と同じマージンかよ!ってことですが、そこはお役人さんなんで、、、ということです。
そうすると、少なくとも浄化槽レベルの安全マージンはあるわけですから、それを生業としているあたくしから言わせてもらえるなら、
政府や専門家が言っていることはほぼそのまま額面どおり受け取っておk
ってことですね。
ですから、基準値を超えたものは摂取しないようにしつつ、基準値を超えたものを食べたとしてもそれによって健康を害することはないのでパニくらないように、という政府の発表をうちは基本的に信頼しています。
あくまでもヴォーグさんが信頼してるってだけですよ?!w
ただ、政府の発表に対して「安全なのか危険なのかわかんねーじゃねーか!」って思ってる人がたくさんいるようなので、少し助言してみましたb
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