ーーー本編スタート♪ーーー
今回は経済学についてです。経済学というものも、ほとんどの日本人が誤解しているもので困ったものです。
経済学は、
未来の経済や景気を予測したり、現代政治における経済政策について研究する
ものではありませんw
経済学とは、
過去に起こった出来事を精査し、原因や結果を結論付けるための研究や実証データを探す学問
でございます。歴史学の一部といってもいいかもしれません。
しかし、ほとんどの日本人が勘違いしており、また経済学者自身も勘違いしている人がおり、民主主義と同様に混乱を招いているわけです。
具体的に言うとですね、
今年1月にあるワイドショーに経済学者が出演していまして、司会から『今年1年の景気はどうなりますか?!』と聞かれたところ、
『順調にいけば良くなると思います。ただ、世界には様々な火種がありますので何かがきっかけになって悪くなる可能性もあります。』
とドヤ顔で答えておりました。これ、笑うところですよねw狙ってるんでしょうかw
こんな答えで満足できる人は幸せです。僕にはとてもとても出来ません。
これじゃ、血液型占いA&O型と同じでしょうに。
『A型の人は几帳面です。しかし自分が気にしないことには案外ズボラです。』
『O型の人は大雑把です。しかし自分が気にしていることには案外神経質です。』
というわけです。これ同じこと逆さまにしてるだけなんですが^^;
つまりどういうことかというと、経済学者による未来の予測は出来ないのであり、それはとりもなおさず経済政策についても出来ないということになります。
ここでまたしてもシュレーディンガー博士よろしく『確定していない未来の予測は常に50%』ということになり、それを51%以上にすることは経済学者には出来ないことを示しています。
まともな経済学者であれば、景気について問われれば『それは分かりかねます』と言い、経済政策については『それは経済学の範疇ではありません』と答えるのが学者の良識であります。
おそらく、本の出版やTV出演などをしない経済学者にとってはこのことは当たり前なことだと思うのですが、TVに出てくる自称経済学者は、
①ほんとは分からないと知っているが商売のために言っている
②オレは知っていると、心の底から勘違いしている
のどちらかなのですが、どちらにしてもまぁたまにいるインチキ占い師と変わらないレベルです。こういう人の意見を真剣に聞くべきではないので、今度TVに出てたら『お!出たw自称経済学者!w』と笑ってあげましょう。
以前、アベノミクスをアホノミクスと言った人がいましたし、日銀総裁は経済の素人だと言った人もいました。しかしこんなことを言っている人でも、実際に自分がもし経済政策を指導したらそれが成功する確率は50%でしかありません。
消費税を上げたほうがいいという経済学者と上げないほうがいいという経済学者がいて、その後どっちが正しかったのかを検証もしないのですから、最近の経済学は過去の出来事を精査することさえ怠っているという点で非常に怠慢といえるのかもしれません。
というわけで、
経済学は、過去の出来事を精査し原因や結果を調査する学問であり、未来の経済の予測や現代政治における経済政策について研究する学問ではない
ということを、アタマカチカチな人は置いといてこれからの若い人たちにちゃんと覚えておいてもらいたいなと、そう思っております。
しかし、しかしです。
とはいえ、政府が経済政策を行う場合に、じゃぁ誰に聞けばいいんだよってことになりますよね。これについては次回に考えていきたいと思います。
つづくw
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